横山光輝 感想

横山光輝について語りたいと思います

鉄人28号って何を読めばいい?

自分は10数年程度のファンで単行本を集め始めたほぼすぐに横山先生が亡くなりました。

横山先生が亡くなりその後大量の復刊ラッシュで買いまくって初期作から近作まで沢山の横山作品に触れる事ができました。

横山光輝作品の新しい復刊も少なくなり何かしら本が発売すれば買う程度ですっかりファン熱も冷めてた近年でしたがファンミーティングに参加しその熱量に圧倒されました。

自分は何の創作活動も絵も描かないのでまぁ各作品の感想でもメモ程度にブログにするかと思いました。

 

早速鉄人28号の感想をと思ったのですが

鉄人28号って単行本の種類が多い割に決定版が無くどれを読めばいい?と思ってる人も多いと思いました。

手塚治虫横山光輝など古い漫画は連載時を再現した復刻版やら何度も復刊を重ねる単行本版、全集版など種類が多く、中には微細な違いのマニア向けなども存在し新規ファンにとってはどれを買ったら良いか分からないなど問題があります。

なので軽く自分用のメモ程度に鉄人28号の単行本の種類を書こうと思います。

 

現在入手しやすい物を紹介したいと思います。

 

秋田書店版(全10巻)

秋田版発売の際に横山先生自らコマ割りの変更や作画の修正、加筆を大幅に行いました。

多分連載時に特殊な形態だったため2コマのページや複数のコマのページが混在してしまった為だと思われます。

その為オリジナルから展開やストーリーが変わってしまってる部分が沢山あります。

鉄人28号誕生やPX団やニコポンスキーとの戦いなど前半部分が全てカットされてます。

ですがオリジナルよりもテンポが格段に良くなり読みやすく個人的には1番面白い鉄人28号では無いかと思います。

いきなりモンスターの顔から始まります。

バッカスがすぐ壊れます。

 

原作完全版(単行本24巻、文庫版18巻)
巻数は多いですが鉄人誕生から最期のギャロンの巻まで連載順に10年間のストーリーが全て読めます。
コマ割りが連載時そのままなので同じ判型に2コマしかないページや複数のコマがあるページが混在しテンポの悪さや読み辛さを感じます。
絵の修正がされ連載時のオリジナルの違いなどがファンから嫌われてるらしいです。
とにかくストーリーを全部読みたいという人向けです。

バッカスが活躍します。

 

少年版復刻大全集(全7ユニット)

とにかく高いです。1ユニットあたり2万近くします。全て揃えると15万近くになります。

少年連載時の完全復刻です。当時の付録本を完全再現。本誌連載は別冊に収録してます。

お金に余裕があればこれを読むのが1番なのでしょうが。

 

カラー版(5box)

これも高いです。1boxあたり1万します。

1〜3boxまではカッパコミクス版、4〜5boxは1番最初の光文社の単行本を復刻してます。

カッパコミクス版は判型が大きく読み応えがあると思います。

これから初めて鉄人28号を読む人向けでは無いと思います。ファンアイテムですね。

僕も持ってません。

 

光文社文庫版(12巻、続13巻)

よくブックオフなど古本屋によく置かれてるので入手はしやすいと思います。

発売当時のうりは秋田版に未収録部分が読めるでした。

連載時のオリジナルの復刻なのですが発売時の印刷技術の問題なのか絵が潰れてます。カラーページに至っては真っ黒で何が書いてあるのか分かりません。

少年復刻大全集や原作完全版が発売してる今はあまり需要がないかもしれません。

 

他にもカッパコミクス版や光文社単行本、大都社版、秋田版の文庫版やワイド版など沢山種類がありその都度加筆などもあるらしいのですがどれも高値で取引され自分は持ってないので分かりません。

 

個人的な読み方ですが、これから鉄人28号を読みたい人はいきなり原作完全版ではなく秋田版を読んで

未収録の話が気になる人は原作完全版という流れががオススメです。

原作完全版とオリジナルの違いが気になる人は少年復刻大全集を買ってください。